全国からカーター(レーシングカートに乗る人)が集うといっても過言ではない鈴鹿サーキット南コースで行われる鈴鹿選手権シリーズ。毎年12月になるとシリーズ最終戦が行われるが、これが終わるといよいよ年の瀬だと思うのは筆者だけではないと思う。最終戦はシリーズチャンピオンも決定する大事なレースなのだが、レーシングカートのレースは紙一重で勝敗が決まることも多々ある。そんなカートレースを久しぶりに観戦してきた。
鈴鹿サーキット南コースが会場となる

国際規格のカートレースも開催される鈴鹿サーキット南コース。日本でも屈指のスピードコースである。筆者も何度か走行の経験はあるが、スピードだけでなくドライバーのテクニカルな部分も求められる人気のレースコースである。
2019.12.8に最終戦が開催された

当日の天気は快晴で、12月の割には少し暖かった。
開催クラスはROK Shifter、Junior MAX、X30、Avanti、Avanti Youth、YAMAHA SS、Super SSの7クラスだった。
やはり懐かしさを感じずにはいられない
3年ほど前まで走っていたコースということもあり、行けばとても懐かしく感じる。ここ最近は、いろいろな都合でほとんど足を運ばなくなったため、余計にそう感じるのかもしれない。
所属していたチームの仲間だったり、同じクラスで走っていたライバルだったり、いろいろな人から温かい歓迎を受けるのは、やっぱりとても嬉しく思ったりする。
年齢の低いドライバーも高齢のドライバーもそれぞれ違った環境の中で、違った意志を持ってコースで繰り広げられるバトルは見ていてもハラハラする。特に、それが顔見知りのドライバーであれば尚更だ。

ちょっとした出来事で順位変動が大きく起こるのがモータースポーツの世界。いろんな場面で魅力があると思っている。
現在は楽しむための費用がなかなか捻出できないが、近いうちにスポット参戦でもいいので再度楽しむことが出来ればと思っている。

レースリザルト
ROK-Shifterクラス 優勝:堀尾 風允(EXPRIT)
2位:東 拓志(TONYKART) 3位:廣岡 陸勢(crocpromotion)
Junior MAXクラス 優勝:山口 大耀(TONYKART)
2位: 洞地 遼大(TONYKART) 3位:加藤 大翔(TONYKART)
X30クラス 優勝:平安山 良馬(KOSMIC)
2位:田中 風輝(EXPRIT) 3位:田中 風輝(EXPRIT)
Avantiクラス 優勝:米川 直宏(FA-KART)
2位:稲寄 速人(FA-KART) 3位:北山 深翠(TONYKART)
Avanti Youthクラス 優勝:向畑 疾走(CRG)
2位:中川 賢太(TONYKART) 3位:田村 大地(CRG)
YAMAHA SSクラス 優勝:松浦 光聖(MAD-CROC)
2位:渡邊 雅人(CROCPROMOTION) 3位:中村 駿甫(SWF)
Super SSクラス 優勝:岸本 慎介(KOSMIC)
2位:平野 伸一(TONYKART) 3位:坂 裕之(SWF)

レース展開は一瞬で変わり悲喜交交
チームメイトがレースで優勝したり、シリーズチャンピオンを獲得するとやはり嬉しくなる。特に、シリーズチャンピオンはほんの一握りの人しか取れないし、常に上位争いしていなければならず、フロックではまず獲得できない。
チャンピオン争いをしているドライバーが不意なクラッシュで大きく順位を落としてしまい、チャンピオン争いから脱落してしまったり、一方でチャンピオン争いに大きく後れを取っていたドライバーがレース上位陣の脱落でポイントを取り、チャンピオンになってしまったりする姿を見ていると、常に緊張感が漂うのも頷ける。
ドライバーだけでなくメカニックや身内の者からしたらレース中は常に気が気でないのだろう。ドライバーはそんな心理的状況でもいつも以上のパフォーマンスを発揮しなければいけないのだから大変なのである。
最終戦は、来シーズンを意識した戦いでもあった。早くも来年の開幕戦が楽しみで仕方ない。
余談だが、某サイトの主宰者も参戦していた。久しぶりに元気な姿を見られて良かった。