筆者は、クロスバイクを購入した時に、ヘルメットを併せて購入しなかった。通勤がメインの使用だったこと、いい大人が自転車用のヘルメットを付けるなんて恥ずかしいという、よく分からない羞恥心を持っていたことが原因だ。でも、一番は余計な出費になるのが嫌だったからだ。実際に自転車通勤を始めると、クロスバイクって意外とスピードも出るし、街中は危険がいっぱいということもあり、思い切って購入した。やはり、身の安全を優先するべきだと思うことが多々あった。
自転車通勤をしている大人を見ると、ヘルメットをかぶっていない人の方が多い気がする。スポーツバイクに乗る人でもヘルメットをかぶる人は少数だろう。以前はいい大人がヘルメットなんてかぶっていられない、とも筆者は思っていた。
見た目もいまいちだし、恥ずかしいなんて思いの方が先行していた。
法的な問題からのヘルメットの必要性

まずは筆者が住む愛知県警の公式サイトを確認してみた。
リンク先に飛ぶとヘルメットについては書かれていないが、読み進めていくと子どもだけはヘルメットの着用義務があるようだ。
大人に関する規定はなさそうなので、かぶっていないため道交法違反でお巡りさんの厄介になるということはなさそうだ。
自転車運転における主な違反としては
- 二人乗り
- 並進走行
- 右側通行
- 傘差運転
といった項目が表記してある。
自転車特有の交通違反もあれば、
- 信号無視
- 携帯電話
- 一時不停止
といった、車やバイクと全く変わらないものもあった。
自転車とはいっても思いっきり漕げば、原付の法定速度域までは簡単に到達するので、これからの時代背景次第では法改正が行われるかもしれないと感じている。
ヘルメットがあった方が自分も周りも安心
クロスバイクに乗りはじめて半年くらい経つが、たった半年でも運転していてヒヤッとすることに何度か遭遇したことがある。
危険予知とまではいかないが、車のドライバー目線で多分気付いていないだろうな、このまま進んだら接触するだろうな、といったことを考えながら乗るようにしているので、今のところ事故やケガなどには幸いなことに遭っていない。
相手は車だけではない、すれ違う自転車でも危ないなと思うことも多々あるものだ。
交差点などでの出会い頭、見通しの悪い交差点、接触すれば間違いなく転倒してしまうだろうなと思う。
車の運転中に携帯電話を操作して取り締まられている光景を目にするが、自転車も決して例外ではなく、非常に危険な行為である。

事故の加害者になることはもちろん避けなければならないが、被害者にならないように気を付けることも大切。
もちろん、仮に被害に遭ってしまったとしても、最小限の被害に止めなければならない。そう考えれば、ヘルメットは着用すべきアイテムだと思う。
素人の脚力でも容易に30キロを超えるスピードが出てしまうスポーツバイクの世界である。
とあるスポーツバイク専門店に行った時に、接客をしてもらったスタッフにも強く推奨された。
彼自身も転倒の際に、路肩にある縁石で危険な思いをされたそうで、経験談に基づいたアドバイスだとか。
営業方針でも、ヘルメットは真っ先に購入することを薦めているとのことだった。
そこは、大手のチェーン店になるが、それを聞いた時に信頼できるお店だと直感した。たとえクロスバイクに乗る客であっても、親切丁寧にアドバイスをもらえるのは初心者にとっては本当にありがたいものだ。
入門編としては格安ヘルメットは最適だが最低限の品質は必要
筆者が購入したKabuto のRECT。
Kabutoブランドの中では、どちらかと言えば廉価モデルに該当する。
メーカー希望小売価格は税抜¥7,200-と入門編としては求めやすいのではないだろうか。

リンクの写真の通り、7色のカラーリングから選択できる。
サイズラインナップとしてはM/Lしかないが、日本人向きの設計がポイントとのこと。
筆者が頭が大きめで、他ブランドの商品だと少しキツいフィット感だったが、RECTはすんなり装着できた。
また、内部にはA.I.ネットとよばれるものが付いており、昆虫の侵入を防いでくれるのと、フィット感の向上に繋がるとのこと。
競技に出たりするわけではないので、いまひとつ実感はないが、JCF(日本自転車競技連盟)の公認を得ている。
詳細は公式サイトをご覧頂きたい。
【まとめ】やっぱりヘルメットは着用すべき
自動車に乗る人がシートベルトを着用するように、安全に関する装備は早い段階で揃えておくことをおすすめしたい。
スピードを出す、出さないという視点ではなく、自身の安全のために必要なことだと思う。
特に筆者と同じようにクロスバイクに乗る人は、位置付け的にも曖昧なところではある。とはいっても、一度漕ぎ出せば原付くらいのスピードは容易に出すことが出来るし、コンクリートに直撃して、大怪我をして、後で着けておけばよかったと後悔するくらいであれば、ちょっとした投資で身の安全は確保しておきたいものである。
自分自身にも、周囲の人にもさらっと安全の配慮が出来る人こそ、格好いいのだと思う。