いろんなところで「オウンドメディア」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
オウンドメディアってなんだろうという話から始まるかもしれません。
英語で表記すれば、「owned media」です。
「自分で持つ(自社所有)メディア」と解釈するのが一般的です。
採用活動では、自社が運営する採用ホームページ、自社が発行する自社だけの求人誌などです。
そういったものは以前からありましたが、明確な定義として名前が決まっていなかっただけです。
たまたま「オウンドメディア」と改めて定義づけをすることで注目されているだけです。
一般的なのはインターネットメディア
オウンドメディアと言えばやはりインターネットでの展開が一般的です。
別の記事でも書いていますので、お時間のある方はお読みください。
求人メディアは求人情報誌を主とする紙メディアと、求人サイトなどのネットメディアに分かれます。
紙メディアは年々発行数が減少しており、いまではネットが主体になっています。
今後のことを考えても、紙メディアが再び前に出てくる可能性は限りなく低いです。
一部地域では、まだ紙に依存しているところもありますが、将来的にはネット主流に変わります。
オウンドメディアが企業に人気の理由
オウンドメディアが企業に人気がある理由を考えてみました。
大きな理由は2つあります。
- 最低限の固定費だけで運営ができること
- 求人案件の内容が自由に変更できること
求人誌でも求人サイトでも、1回掲載するごとに料金が発生します。
最近は、採用課金や応募課金といったものも増えてきていますが、まだ一般的ではありません。
応募する側からは分からないことですが、求人募集にはかなりのコストがかかります。
最近は、採用困難な情勢が続いていて何回も継続して掲載しなければいけません。
経営面で、体力がない会社や個人事業主には厳しいものがあります。
そういった会社からすればたくさんの案件を長く、安く掲載できるオウンドメディアは魅力なのです。
オウンド求人メディアの一例
オウンドメディアとして有効的なものを紹介します。
リクオプというツールです。
こちらはHRソリューションズ(リンク先はこちら)が運営しているシステムになります。
月額の固定経費はかかりますが、採用が数人できれば十分ペイできる範囲内です。
応募者の管理や分析などのオプションも整っており、採用のPDCAサイクルを回す上でも十分です。
次にジョブオプというツールです。
現在はAirWORKという名前に変更になっています。
ジョブオプはリクルートジョブズが提供するシステムです。
基本機能は無料での利用が可能です。
その後、リクルートジョブズはグループ再編によって、株式会社リクルートとなっています。
ジョブオプは、現在AirWORK(エアワーク)という名前で運営されています。
解説された記事がありますので、リンク先をお読み下さい。
最後に、engage (発行元:エン・ジャパン株式会社)です。
リクルート同様、大手求人メディア会社のエン・ジャパンが提供するシステムです。
engageも基本機能であれば無料で運営ができます。
もちろん有料オプションも用意されています。
自社の紹介ページをengage内部に作って、そこに求人情報を紐づけする感じだと考えれて良いです。
完全無料プランでは限界もある
無料を大きなメリットにして事業展開している会社もあります。
僕は長いこと採用に携わってきましたが、「完全無料」で採用を円滑に進めるのは難しいことです。
一時的に上手くいくかもしれませんが、ずっとうまくいく行くことはありません。
だからこそ、メディア各社がオプションプランを設けているのです。
よくある内容としては、indeedの有料広告枠に掲載してもらうというプランです。
自分たちではなかなか敷居が高いキャンペーンの設計や入札を代行してもらえるメリットがあります。
どんな求人メディアでも、単体で運営するよりも相乗効果が生まれることでプラスに働きます。
ブログ運営でも同じですが、各SNSを通じて拡散することで多くの閲覧が得られるものです。
閲覧と応募獲得は別の話かもしれませんが、全体的な流れはよく似ているのです。
【まとめ】オウンドメディアは今後の採用活動に必須
オウンドメディアは長所ばかりではありません。もちろん短所もあります。
ただ短所があるからという理由だけで持たない、運用しないのであれば大きな機会損失です。
短所も長所も理解した上で、採用成功に結び付けたいものです。
自社に最適のオウンドメディアを見つけるのは大変です。
また、運用後に軌道に乗るまでに時間もかかりますので長期間のスパンとして考えておくべきです。
記事を書いた人
ちゃおんぱむ