ここ最近はTVコマーシャルも定着してきて違和感を感じなくなってきました。しいて言えばキャストが少し変わった時に、あれ?と思う程度だと思います。indeedというサイト自体はアメリカから日本にやってきたものになります。まさに、求人業界の黒船来襲といった感じではないでしょうか。海外のものを、上手く日本仕様にモディファイして、根付かせてきましたが、一度振り返って考えてみました。
indeedというサイトの復習から
本当に簡単に言い表すのであれば、「求人案件のまとめサイト」というのが一般的です。最近は直接入稿タイプの案件も少しずつ直接案件を掲載して、「求人サイト」としての色合いを出すようにはなってきましたが、まだまだ「まとめサイト」の色合いの方が濃いのが現状ではないでしょうか。
求人サイトごとの垣根を取っ払ったサイト
今までは、各サイトごとにいろいろな案件が掲載されており、応募者を集めるというシステムでした。そこにしか掲載されていない案件もあり、そこしか見ていない、ファン的な存在の求職者もいたのではないでしょうか。
ところがindeedの登場によって、各サイトの案件がまとめて見られるのだから求職者目線ではとっても楽になったのです。
利便性を求める現代人にはもってこいの存在
仕事検索も、応募も1つの存在で完結してしまうほど楽なものはありません。決して時間がないわけではないかと思いますが、手間のかかることを避けるようになった現代人にとって、indeedは素敵な存在なのです。
実際にindeedで仕事の検索をしてみた
実際にindeedを使って仕事を検索してみました。

操作方法はとてもシンプルです。少々、大げさに書いているところもありますが、自分が希望する職種と勤務地を入力して求人検索ボタンをクリックするだけなのです。

案件の一覧が表示されるので、気になる仕事があれば詳細を見たり、希望する案件があれば申込みをするだけなのです。
もっと仕事の絞り込みを掛けたい場合は、カラム左側を活用するといいです。
対抗の筆頭サイトは求人ボックス
対抗馬的な存在のサイトとして挙げるとすれば求人ボックスになります。とは言ってもまだまだindeedとの格差が大きいのが実態です。indeedのユーザー数は3,918万に対して、求人ボックスの国内ユーザー数は1,247万になります。(ともにSimilarWebを使って2021.5.18に確認しました。)
求人掲載件数を愛知県名古屋市に絞って検索してみるとindeedが71,218件、求人ボックスは133,329となっています。(2019.12.17現在)

ユーザー数や掲載案件数については、時間と共に変化するものなので参考程度に止めておくべきです。
とはいえ、求人掲載件数は求人ボックスがindeedを大きく上回っていることには驚きました。件数だけが全てではありませんが、各社がどのように取り組んでいるかが、少しだけ垣間見えました。
表示のカラクリみたいなものもあるのであくまでも参考程度に留めておきます。
求人まとめサイトとはまた違った検索エンジン
Yahoo!とGoogleの検索エンジンの存在
ネットで検索となれば、基本的にはYahoo!かGoogleのどちらかを使用するユーザーが多いのではないでしょうか。これらのサイトで仕事を検索すると、Yahoo!しごと検索、Googleしごと検索などといったものに繋がります。
Yahoo!で検索した結果はこのようになる

探したい仕事を端的に入力して検索をかけると、仕事情報が表示されます。

Googleで検索した結果はこのようになる

Yahoo同様に検索をかけると、同じように仕事情報が表示される。

日ごろ、気になるワード等を検索することは多々あるかと思いますが、検索すればGoogleなりYahoo!なり検索エンジンが出す検索結果として、求人案件を表記してくれるということである。
両者ともに、検索エンジンの中で仕事の情報を提示するような機能を実装したという方が妥当な言い方なのかもしれません。
今後、ますます幅を利かせるまとめサイト
会社から見れば、まだまだ求人まとめサイトに掲載することにはデメリットもあります。無知な担当者だと、「●●というサイトを見て応募しました」と言われても、そんなサイトには載せてないと回答してしまうでしょう。
一方、求職者目線でいえば、特に不都合や不便な点はありません。
求人まとめサイトが台頭してくると、通常の求人メディアとしての存在意義がどうしても薄くなってしまいます。実際に、anなどのようにサイトクローズをしてしまったメディアもあります。これからもまだまだ主流になっていくことくらい容易に想像が付きます。
筆者はしばしば営業提案を受けることがありますが、最近は本当に自社サイトの紹介や営業ではなく、どれだけindeed対策をしているか、Google対策をしているか、といったところに主眼が置かれていて嫌になることもあります。
とはいえ、わざわざ主流から逸れたことをしても、採用成功への道のりは遠いです。それなりに運用するにもコツがいるのがまとめサイトなので、試しに一度運用してみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人

ちゃおんぱむ