採用が上手くいかないのに何も変えなければ上手くいくはずがない

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採用コンサルタント的な仕事をしていて、採用が上手くいかないことに対する相談を担当者から受けることがある。何が原因で「採用」が上手くいかないのかが分からないとのこと。学生時代に経済学の中で、需要と供給という話を聞いたことがあるが、結局双方のバランスが取れていないから上手くいかないのだと筆者は思っている。どんな物事についても言えることだが、最初から上手く事が運ぶ、事がずっと上手く運ぶなんてことはないだろう。たまには思い切って、トライ&エラーが必要となる領域なのだろうと思う。

原因はどこにあるのか

上手くいかない原因は1つに尽きるのだと思っている。働く側にとって魅力がない条件の仕事であること、ここに尽きるのかもしれない。

過去には3Kの仕事は不人気の仕事だと言われていた。キツい、汚い、給料が安い・・・今でもその流れは変わらないだろう。仕事の内容が大変そう、仕事の内容の割には給料が安い、休みが少ない、職場の雰囲気が良くない、そういった声を耳にする。これもある意味では仕事の魅力がないのだろう。

そういった仕事は意味がないと言っている訳ではない、もちろん必要性のある仕事だ。

人材派遣事業を例に考えてみた

筆者は派遣業界にいるが、年々、募集時給が上がってきていることを実感している。現実論として、なにも派遣社員の待遇を良くしてあげようという動きの中で、時給水準が引き上げられているわけではないということを忘れてはいけない。

採用担当者
自転車通勤はあれこれ考えることのできる時間ができて良い

派遣先からもらう派遣単価が上がっているので、時給に反映できているのだ。「人」不足に困る派遣先が、他社よりも優先的に派遣社員の入れ込みを行って欲しいがために派遣会社に払う金額ベースを上げているのだ。

こちらに向いて欲しいから、より多くの対価を払う。水準を上げていかなければ、より「人」というソースに困るので上げざるを得ないというわけだ。暗に強制力が働いているのだろうと思う。

派遣会社にとってもビジネスなのだ。より多くのお金を落としてくれる顧客と付き合うのは当然だ。貴社とお付き合いのある派遣会社が、もし単価が低いのに懇切丁寧な対応をしてくれるのであれば、貴社はよほど将来性のある派遣先か、何か別のしがらみ的な関係の中でお付き合いしているのだろうと思う。

応募する人の志向にマッチした求人案件かどうか

働く側にとっては何か1つでもいいので、メリットがあれば応募のハードルはぐんと下がる。最近は、ライフスタイルの多様化がいろいろな所で叫ばれている。行政の提唱する「働き方改革」もその1つなのかもしれない。

仕事探しにおいてもその影響が出てきている。

古い時代は1日8時間の仕事、仕事の内容で男女を分けていたことも往々にしてあった。しかし、今はそういった時代ではない。本当に手が空いている時間帯にだけ働く希望を持っている人がいたり、会社勤めが本業ではないといった人、ダブルワーク希望だとか休日にだけ働きたいなんて人も多く出てき始めている。

筆者の知っている部門でも、フルタイムの8時間勤務ではなく2~4時間程度で切り分けをして応募者数を5倍近くまで伸ばした事業所があったり、男性しかいない企業の中で、仕事をもっと細分化して女性が難なく担当できる仕事を創出できた企業は3倍近くまで応募者数を伸ばすことができた実績もある。

物を売るビジネスでも同じことは言えるが、どういった仕事がどういった理由で求められているかをきちんと読み取らなければならない。それができれば採用成功に近づくことが出来るはずだ。

ショートタイム希望の人に対してフルタイムの仕事を提供した所で、応募などないだろう。土日に勤務を希望している人に対して、平日の仕事を提供した所で結果は見えている。すべての希望条件を満たしてくれる仕事なんて夢物語。

仕事を探している人と接する機会が多くあるが、職種よりも条件を優先するケースが多いのが実態だ。

採用の場面でもトライ&エラーはすべきだと思う

最近たまたま読んだ本には、何事もずっと考えてから取り組むのではなく、まずは取り組んでから徐々に改善を図っていけばいいと書いてあった。それがトライ&エラーだ。よくIT業界で耳にする言葉のようだが、他業種でも十分通じると思う。

時間帯や曜日を切り分けるにしても、まずは企業側に合わせて切り分けていけば良い。募集の給与を上げるにしてもいきなりガツンと上げる必要はない。

採用を上手く進めるには現状では会社側が譲歩して、ある程度は求職者に合わせていく以外には方法がないのかもしれないと思っている。そこが甘受できる企業はプラスに働くであろうし、それができない企業はそこまでしかないということである。

雇用だけでなく、経営というものに対して古いスタンスでしか物事を見れない会社であれば難しい面もあるのだろう。実際、多くの会社が見方を変えることができていない。これが現実だ。

一時的に利幅は減るかもしれないが、長期的な観点で見れば間違いなく会社にとってプラスになるはずなので、経営層の方は是非一度検討してみて欲しい。

採用担当者

採用の成功も失敗も一時的なこと

成功したからと言って、それがずっと続くわけではない。失敗したからと言って、同じくずっと続くわけではない。そこが採用という領域の難しさなのだと思う。

成功しても、失敗しても何か変化を加えて次に進んでいかなければいけないのは他のどのビジネス分野でも同じだと思う。

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