通勤途中の道で雨に降られてしまい、なんとか会社に到着するもクロスバイクの様子が若干おかしい。ブレーキ周りが雨に濡れてしまったせいで、ブレーキをかけた時の「鳴き」が発生するようになったのだ。例えは悪いが、ママチャリがブレーキをかけた時の音と同じなのだ。キィーーーッ、という不快音が周囲に響き渡るも制動力はいまいち。乾燥すれば元通りになると思って、しばらくの間我慢してみた。
雨に濡れたことでブレーキから異音発生
レーシングカート時代の名残だが、フレーム自体は定期的にCRC5-56を塗るようにしている。
そのため、錆に関してはさほど心配していない。
ある日、走行中に振り出した雨で、ブレーキに思わぬ異音トラブルが発生してしまった。

異音は当初、リムとブレーキシューが濡れたことがきっかけだと思っていた。
しかし、完全にドライコンディションになってからも、異音は続いた。
音は小さくなったが治らなかった。
素人でも水分による異音ではないことくらい簡単に理解できた。ただし、きっかけは確かに雨だったのかもしれない。
自分なりに直そうと思ったが無理だった
一度晴れた日にパーツクリーナーで洗浄してみた。
カート時代には格安の物を使用していたが、最近は使う量も頻度もかなり少なくなったので少し割高だが、KUREのものを好んで使っている。

思い当たるところは全てひと通り綺麗にしてみた。
しかし、思っていたような改善は出来なかった。
逆に、非常にもやもやしたものだけが残った結果となってしまった。
正直、素人目線かもしれないがパーツ同士が当たるところを綺麗にしても異音が出ることに関しては理解が出来なかった。

クロスバイクを購入し、1,000km走破した辺りから調子を崩していたので、パーツそのものに起因するトラブルかもしれないと何度思ったことか。
PROMAXの品質ってやはりShimano製に比べるとプアなのかなとも思ったりもした。
ブレーキで異音よりももっと気になっていたこと
実は異音よりも気になっていたのがブレーキ自体の効きの甘さ。
購入当初よりも、確実にブレーキが効くポイントがグリップレバーの奥になってしまっていた。
左手はリアブレーキ。

右手はフロントブレーキ。

写真のように奥まで握っても十分な制動力は得られなかった。
ワイヤーが伸びてしまったのだろうか。
自分でも、調整が必要だとは感じていた。
レバーを力強くぐっと握れば、ある程度効くのだが、以前の制動力より落ちた。
筆者の勘違いかもしれないと思い、お店のスタッフに聞いてみたところ、購入後1,000km走っているのであれば、そういったトラブルが起きても不思議ではないとのことだった。
初期トラブルは自転車業界のセオリーなのだろうか?
自転車はメンテナンスしない人の方が多く、メーカーがあえてそういう軽いトラブルが出てお店に持ってくるようにプアなものを使っているのだとか。
自動車の業界ではまずありえないことだなと思ってしまった。
でも、本当にそうだとしたら、正直どうかと思うところもあった。
ブレーキは最も重要な保安部品の1つのはずなのに。まずは何よりも異音と制動力を元通りにしたかった。
いろいろ試してもらったが、結局ワイヤー調整だけでは上手くいかず、ブレーキシューを交換することになった。

ブレーキシューの交換は自分で交換すれば工賃無料
六角レンチさえあれば、交換や微調整は容易にできるので是非試してみてほしい。

結局、異音は完全に消えてはいないが制動力だけは復活した。
今回はShimano製パーツの在庫がなかったことに加え、時間的な余裕もなかったため、店頭在庫から選ばざるを得なかった。
あさひ自転車のオリジナルブランドだった。
ブレーキは非常に重要なパーツなので、急な交換はできるだけ避けて、日ごろからより良いものをチョイスしておきたい。

取り付けしたかったブレーキシュー
ちなみに今回取り付けをしたブレーキシューは、初期の物より大きいサイズで制動力も上がったのは実感できる。
交換したいブランドの製品として2つ掲示しておいた。

1,000円前後で安全が買えるのであれば、いろいろ試してみたいものだ。
車のブレーキパッドなんかよりもずっと気軽に交換できて、さらに経済的。
また、長距離のライドを計画しているのであれば、是非ともタイヤ脱着同様に身に付けておきたいスキルの1つだ。
【まとめ】異音が出た場合はすみやかに交換すべき
異音というのはやはりあまり好ましいものではないと思っている。
ShimanoだからPROMAXだからということではないとは思うが、トラブルが出てしまったら速やかにパーツは交換すべきだと思う。
品質に差があるとすればトラブル発生までの時間の長さではないだろうか。