走行中に雨に降られてしまい、ブレーキから変な音がするようになってしまいました。通勤途中の出来事でした。
なんとか会社に到着するも、クロスバイクの様子がなんとなくおかしい。
ブレーキをかけた時に「鳴き」が発生しはじめたのです。ママチャリに乗るおばちゃんがブレーキをかけた時の、あの音とまったく同じなんです。
キィーーー、という不快音が響き渡るも音のわりには制動力がぜんぜん伴っていない。
それまでは何ともなかったので、ブレーキが雨に濡れてしまったこと以外に原因はありません。乾燥すれば元通りになると思って、しばらくのあいだ我慢してみました。
【結論】「たられば」の議論よりもトラブルを取り除くことが優先
ブレーキの製造メーカーがPROMAXだから、シマノだから異音が出てしまう、出ないといったことは分からないものです。乗り比べをすることも現実的ではありません。
「たられば」を考えていても問題は解決しません。それどころかどんどん深みにはまっていってしまいますので、まずはメカニカルなトラブルを取り除いてあげる方が優先です。
たしかに日本発のブランドだと安心感は大きいです。日本のブランドでも異音が出てしまうのであれば仕方ないかという発想に落ち着く人は多いかもしれません。
でも結局のところ、本当にそうだったのかなんて誰も分からないことなので、考えても仕方ないのです。
異音トラブルの原因は雨に濡れてしまったことしか考えられない
レーシングカート時代の名残から、定期的にフレームにはCRC5-56を塗っています。そんなこともあり、車体にサビが発生する心配はあまりしていません。
そのトラブルが起きる前までは、異音トラブルなんて起きたことありませんから正直盲点でした。
雨が降ってもカッパを着てクロスバイクに乗ればいいかなとだけ考えていて、タイヤ回りのことはまったく気にしたことがなかったのです。
リムとブレーキシューが濡れたことが原因なんだろうと思っていましたが、後日完全に乾いた状態でも、しばらく異音が続くようになったのです。
たしかに音は小さくなったのですが、消えることはありませんでした。いつまで経っても鳴り続けるのです。
そうすると水分による異音ではないことくらい、素人の僕でも簡単に想像がつきました。でも、きっかけは雨しか思い当たらないのです。
自分で直してみようとあれこれチャレンジしてみた
とにかく変な音を消したくて、まずはパーツクリーナーで徹底的に洗浄しました。
格安のクリーナーでは汚れが落としきれないことも多く、コストパフォーマンスは悪いです。質の良いものを使った方が使用する量が少なく、結果的に安く済むことの方が多いのはカート時代に勉強したこと。
そういったこともあり、僕はKUREのものを好んで使っています。
思い当たるところは全部掃除してみました。
でも、改善できませんでした。逆に、非常にもやもやしたものだけが残ってしまいました。
ブレーキをかけたときに乾いた異音が発生する原因として、僕の頭に浮かんだのは4点。
- ブレーキシューとリムの間になにか異物を噛み込んでしまった
- シューが硬化してしまい、無理な擦れ方をしている
- シューに含まれる油分みたいなものが飛んでしまった
- リムの表面がなんらかの形で変化してしまった
クリーナーで掃除をしても、音が出続けるということは原因がシューにあるのかもしれないと疑うようになりました。
ブレーキに関しては、以前から少し気になっている点がありました。クロスバイク購入後、ちょうど1,000km乗ったあたりからでした。
やはりPROMAXはShimano製のブレーキに比べて、プアなのかもしれません。
ブレーキの異音よりも気になっていたこと
実は異音よりも気になっていたことがあります。
それは、ブレーキ自体の効きの甘さです。
ブレーキの効くポイントがグリップの奥すぎるところになってしまっていました。
左手はリアブレーキ
右手はフロントブレーキ
写真のように奥まで握っても十分な制動力は得られないのです。明らかにブレーキワイヤーが伸びてしまっています。
レバーをかなり力強く握れば、ある程度効くものの制動力は以前とはぜんぜん違います。
僕の勘違いかもしれないと思い、お店のスタッフに聞いてみました。
購入後1,000km走っているなら、そういうトラブルが起きても不思議ではないとのことでした。
初期トラブルは自転車業界のセオリーなのか?
自転車はメンテナンスしてまで乗る人は少ない。一部のスポーツバイクは別ですが、全体的にそんな傾向があるそうです。
「故障では?」と初期の段階で店に持ってくるように、メーカーがあえてそういう設定にしていると聞きました。ブレーキはもっとも重要な保安部品の1つ。まずは異音と制動力を元通りにすることが自分の安全にもつながります。
いろいろ試してもらったものの、ワイヤー調整だけでは上手くいかず、ブレーキシューを交換することになりました。
ブレーキシュー交換は自分でできる比較的簡単な作業
六角レンチさえあれば、ブレーキシューの交換や微調整はかんたんにできます。
- リムへの接地のしかた、角度
- シューとリムのクリアランス(左右そろえる)
こういったところがポイントになります。
自動車やバイクのような油圧ブレーキではないので、エア抜きなどは必要ありません。
あれこれ試してもらったものの、異音は完全に消えませんでした。ただ、制動力は元通りになりました。
お店にShimano製の在庫がなかったので、今回はサイクルベースあさひのオリジナルブランドのものを使いました。
ブレーキは非常に重要なパーツ。急な交換はできるだけ避けて、日ごろからより良いものをチョイスしておきたいものですね。ストックを持つのもいいです。
取り付けしてみたいブレーキシューの紹介
今回取り付けをしたブレーキシューは、純正装備のものより大きく制動力も上がりました。
ネットで見ていて取り付けをしてみたかったモデルをいくつか紹介します。
だいたい1,000円前後で手ごろに買うことができるので、いろいろ試してみるのも面白いです。
車のブレーキパッドよりもずっと気軽に交換できて、さらに経済的。長距離ライドを予定しているのであれば、タイヤ交換と同じくらい大切なスキルの1つです。
【もう一度結論】異音が出てしまったら早めに交換をした方がいい
異音というのは、やはり本来は好ましいものではありません。
なんらかの原因があるからこそ異音が出るのです。基本的には何かと何かがお互いに干渉しているとき、干渉の仕方に以上があるから音が出るのです。
どこの製品だからということではありませんが、気になるなら思い切ってパーツ交換することが、事前のトラブル防止に一役買ってくれるはずです。
記事を書いた人
ちゃおんぱむ