腰の骨を折る大けがをした経験があります。
鈴鹿サーキットの国際南コースにおけるアクシデントで、いまから9年前の話です。
事故の瞬間はいまだにはっきり覚えています。
現在まで、とくに大きな後遺症なく至っていますが、将来的な不安がないわけではありません。
腰椎圧迫骨折と破裂骨折は程度により名称が異なるようですが、経過報告も兼ねて記事にしました。
僕が経験したのは腰椎破裂骨折
僕は腰椎破裂骨折を経験しました。
第一腰椎(L1)という腰椎の中では1番上にある骨を骨折しました。
圧迫骨折と破裂骨折の違い
基本的には程度の違いだと聞いてきましたし、今でもそのように認識しています。
外から力が加わって椎体(脊椎の1つ1つ)が、折れるというより割れてしまうのが圧迫骨折です。
そして破片が散ってしまうことを破裂骨折とよびます。
圧迫骨折よりも破裂骨折の方がケガの程度としては酷いということになります。
僕は破裂骨折の経験者ですが、主治医からは手術を勧められました。
圧迫骨折であれば、保存療法という手法を取ることも多いようです。手術せず、骨が固まるまで絶対安静にしているのが保存療法です。
破裂骨折は手術を勧められるのが一般的
破裂骨折は砕けた骨の破片が飛び散るケースが多いらしく、僕の場合は後方の脊髄に当たっていたようです。
僕は第一腰椎破裂骨折(L1破裂骨折)。
砕けた骨によって脊髄に掛かる圧力を取り除く手術(後方除圧)から必要でした。
除圧が終われば、次は砕けて大きくかけてしまった腰椎を骨セメントで修復する手術です。
下の画像の赤い部分が骨セメントを埋めた部分だと思っていただければと思います。
最後はセメントで修復した上下の骨にボルトを埋め込んで腰椎の動きを抑えて、固着に備えるという三段階に分かれる内容でした。
骨を固定した金具を抜くかどうかは状況次第
セメントが固まって、安定させることは絶対必要になります。
安定した後で、固定するために埋め込んだボルトを外すことを抜釘術といいます。
僕は30代前半に受傷。
数年後に抜釘術を受けることをオススメする理由は2点。
- チタンは丈夫だけど、交通事故などの強い衝撃で体内で折れてしまう可能性がある
- 経年で金属の上に骨が形成されると、抜釘時に骨を削る大手術になる可能性がある
最初の手術から9年が経過
最初の手術は2013年の夏、2回目の抜釘術は2014年でした。
幸運なことに、今のところ後遺症はありません。
長時間、背骨を反ったままでいると、動き出すときに激痛が走ることがあります。
うつぶせの状態で本を読んだり、くつろいだりすることがあまりできません。
疲れていたり、気温が低いと腰痛が起こることもありますが、もともと腰痛持ちなので、後遺症かどうかは分かりません。
まだ10年も経過していないのでこれからも要注意
後遺症がないとは言っても、まだ10年も経過していないレベルです。
今後、後遺症が出てくる可能性としては決してゼロではないことは主治医から聞いています。
悪くなる可能性はあるので、日常生活では気を付けるようにアドバイスを受けました。
意識している禁忌行為は案外少ない
一番の禁忌行為は、縦方向の衝撃を与えることです。
たとえば、スノーボードのように人間の跳躍力以上のジャンプをして地面に着地することです。
主治医から実際に言われた禁忌行為です。
- 椅子に座るときに全体重をいきなりかけるような座り方は避ける
- 一気に重量物を持ち上げるような力のかけ方は避ける
- 腰をひねる角度は控えめに
- とにかく無理はしないこと
【まとめ】僕はたまたま運に救われただけ
ブログやネット記事を見ていると、腰椎破裂骨折がいかに危険かということが理解できます。
もう少し違った形で脊椎に力が加わっていたら、僕にも後遺症が起こっていたかもしれません。
大きな後遺症がなく、現在に至っているのは本当に運に恵まれただけです。
そういった意味では、本当に運に感謝するしかありません。
記事を書いた人
ちゃおんぱむ