家族がくも膜下出血を患って自分にできることがない無力さを痛感した

僕よりも若い家族がくも膜下出血を患ってしまい、数日が経過しました。

病名を聞いたことは今までにも何度もありました。

テレビでよく聞くような病気がまさか自分の身内に起きるとは想像すらできませんでした。

具体的になにがどうなって、なんてことは全く知りませんでした。

医師から病名と今後の方針を聞かされた時は呆然と泣くばかりで、何もできませんでした。

同じ立場で苦しんでいる人に読んでもらえればと思ってあえて記事にさせて頂きました。

くも膜下出血の怖いところは前兆なしで突然起こること

今回はウォーキングや、基礎体力作りの運動中に起きました。

いきなり崩れ落ち、しばらく動けなかったようです。

もちろんのこと、声もなかなか出せず、痛いところは口に出せませんでした。

同伴者がいたことがせめてもの救い。

前日だったら1人だけで運動していたので、本当に不幸中の幸いでした。

その後、医師の問診で分かったのは、夕方ごろから頭が痛かったとのこと。

直接の因果関係は不明ですが、ロキソニンを飲んでも頭痛には効かないことも多かったようです。

ネットを見ていると、くも膜下出血の特徴はバットで殴られたような激しい痛みを伴うとのこと。

本人はそこまでは言ってませんでした。

倒れた時に顎を地面に強打、切創していましたが、そちらの痛みよりは頭の方が痛いとのことです。

後になって「思い返せば」、という程度のものなので大きな前兆がないことが圧倒的に多く、前兆が出た時には、すでにくも膜下出血になっているということが多いようです。

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くも膜下出血の特徴みたいなもの

ここからは医師から聞いたことを中心に書きます。

覚えていることを事後で書いたため、少しずれたところもあるかもしれません。

全体的な話からです。

発症した患者さんの統計からですが、まずは男性よりも女性の方が発症する確率が高いということです。そして、怖いのが、1/3の患者さんが亡くなっていること、1/3の患者さんは何らかの後遺症が残ること、そして1/3の患者さんは何事もなかったのように社会復帰を果たしているとのことです。

復帰する確率は確かに高いのですが、一方で亡くなってしまう可能性も高いという、少し矛盾したようなデータです。

なぜ怖いのかということについては大きく2点です。

  1. 発症から4日間くらいまでは再出血のリスクが高い(とくに最初の24時間以内に起こる再出血は危険)
  2. 4日後から14日目までは攣縮(れんしゅく)といって合併症が起こりやすい

合併症の中で多いのが、脳の血流が悪くなることで起こる脳梗塞や水頭症、肺炎などのようです。容体の急変といったこともあるので怖いです。

くも膜下出血の原因はなにがあるのか

原因としては3つです。

  1. 動脈瘤の破裂による出血
  2. 血管が割けてしまい出血
  3. 静脈からの出血

その原因は飲酒・喫煙・高血圧や先天的な血管の奇形、一部が外傷によることもあります。

原因を特定するためにCT、MRIなどを受け、血管内の造影検査で確定します。

大腿の動脈から針を通していき、脳の血管に造影剤を流し込み、血管の形を映し出します。

うすると動脈瘤の形や大きさがよく分かります。

動脈瘤があるという前提での話になりますが、出血直後は造影検査をしても動脈瘤の場所などが特定できないケースも多く、そういった場合は少し時間を空けてから再検査となります。

本格的な治療に至るまでは、絶対安静。

血圧の厳格なコントロールがされます。

血圧が上がるようなことは一切厳禁で、精神的に落ち着かせる薬が投与されます。

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家族としてできることはないのか

最近は、コロナ禍ということもあり面会は一切許されません。

また、当面はICUにて管理されますのでスマホなどの外部と連絡をとることのできる手段もありません。

患者さんも不安ですが、患者さんの身内の者としても不安は大きいです。

というか、正直なところ不安しかありません。

病院では病気のリスクみたいなところしか聞かされてないので余計にそう感じるのです。

携帯は常に手元に置いておくように、いつでも連絡が取れるようにと医師からは言われます。

そのため携帯のちょっとした動きにとても敏感になってしまいます。

電話やバイブでの通知にビクビクした生活を送ることになるのです。

いろいろな物事にナーバスになり過ぎるのです。

【まとめ】まずは家族の無事を信じるしかない

自分たちの目の見えないところにいるので、ただただ無事を祈るしかないのです。

なんとか命だけは助かって欲しいと常に思っています。

人によって自分を落ち着かせる方法は違うと思いますが、僕は近くの寺院に足しげく通って、ひたすら無事を祈ることしかできませんでした。

繰り返しになりますが、まずはなんとか命だけでも助かって欲しいものです。

生きていればいろいろな光は見えるものです。

たとえ困難があったとしても。

【追記】後遺症なく無事に退院しました

2ヶ月間の入院生活の後、無事に退院しました。

後遺症は残りませんでした。

くも膜下出血の原因となったのは0.2㎜という極小サイズの瘤でした。

その大きさがゆえにドクターも見つけるのに苦労しました。

また逆に出血も最小限で済んだと言えます。

運が良かったこと、生命力の強さ、何よりもいろいろな人に対して感謝しかありません。

記事を書いた人

ちゃおんぱむ

いろいろなことに興味を持つようにしています。

趣味は、レース・自転車・旅行・食べ歩きなど。オフの時間帯はだいたい家族サービスとブログ作成に奮闘。

twitterはこちら( @ciaonpam

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