最近は、あまりお金をかけずにスマートな形で簡単に挙式や披露宴を済ませるカップルも多いと聞きます。1.5次会だとか、会費制ウエディングだとか、式自体のスタンスだけでなく、レンタルドレス、格安ドレスもシェアを上げてきていると聞きます。国内挙式では経験できないことが経験できる海外挙式の中でも、特にハワイ挙式について経験談をもとに書かせていただきます。
ハワイは海外旅行先として屈指の人気
筆者はハワイ挙式の経験者ですが、バリにしようかハワイにしようか迷っていた時期があります。初めての海外旅行だからということもありますが、やはりビーチ、食事、お土産、スタンダードなどいろいろなことを加味すると最初の海外渡航先としてはハワイが良いなと思ってハワイを選択しました。
一度ハワイに行かれたことのある方なら共感頂けると思いますが、ハワイ独特の雰囲気だったり、ショッピングのしやすさは、一般人でも病みつきになるものです。
もちろん、ウエディングという点では観点が異なると思うので、少し補足させてもらいます。
ハワイウエディングが人気の理由
ハワイウエディングに関しては過去記事でも書きましたので、お時間のある方はお読み下さい。
日本とは違う時間軸と治安の良さ
ハワイは日本から飛行機で10時間ほど、はるか遠くの日付変更線を跨いだところに位置する島国。アメリカ合衆国になります。島国というだけあって(一部地域を加味しても)犯罪発生率が低いと聞きます。
もちろん、日本のように比較的夜も自由に歩けるわけではありませんが、人通りの多いメインストリートであれば、ある程度の時間帯までは人通りも多く安全です。すれ違う日本人観光客が多いのも安心できるポイントではないでしょうか。
そういった背景のため、街中でも日本語が通じる店があったり、困ったことがあれば通りすがりの日本人観光客に助けを求めれば何とかなることも多々あります。
筆者自身もショッピングモールで日本人観光客の女性に店員が何を言っているのか、いくらだと言っているのかと聞かれたことがあります。英語が堪能というわけではないので、こんな感じのことを言っていると思いますよとしか言えなかったのが申し訳なく感じたものです。
同じ島国の沖縄もそうですが、島国の特徴としてあまり喧騒としていないので、滞在中は非常にゆったりと過ごすことができました。
やはり独特の時間軸があるのでしょう。
日本ではレアな海に面したチャペル
筆者たち夫婦が一生に一度の挙式会場としてハワイのチャペルを選んだ大きな理由は、チャペルから海が見えることでした。すぐそばに海が開けており、非常に神聖な気持ちになることができました。
また青い海に純白のウエディングドレスは映えすぎて思わず見とれてしまいます。日頃から彼女のことは見ていましたが、やはり純白ドレス姿はまた格別なものです。
参列招待客が少人数で済む
日本から10時間近くかかる距離なので、往復交通費だけでなく労力も、時間も比較になりません。通常、結婚式であれば招待客の席次、会社の中でもどういった役位の方を招待するのか、車代はどうするのか、挨拶は誰にお願いするのか、など式に付随することに頭を悩ます時間も多いものです。
それが日本から遠く離れたところで挙式を行うとなれば、家族や本当に親しい友人などを招待するだけでよく、そういった余計な気をつかう必要がありません。式に参列の場合はアロハシャツで、式後の食事会も日本で行う以上にアットホームな感じで行われることが多いです。
式前後のフォトセッションが素晴らしい
ロケーション撮影など、挙式の前後にフォト撮影を予定する人も多いはず。チャペルの所在地にもよりますが、チャペル内撮影にしても、ビーチやストリート撮影にしても、日本の街中では撮影できないような内容の濃い場所がたくさんあります。
旅行も兼ねており移動費や時間の圧縮ができる
式後は新婚旅行も兼ねているので、移動交通費や移動時間の圧縮ができるのも魅力の1つになります。チャペルや介添えなどのフォロー体制を考えると、世界どこでも良いというわけには行かないのは少しマイナス評価かもしれません。
ハワイウエディングの短所
ハワイウエディングの短所というよりは海外ウエディングの短所なのかもしれません。
国内お披露目の場が必要になるケースがある
当然周囲には結婚式を挙げること、挙げたことは伝えてあるとは言っても、いろんな建前上、国内で披露宴や会食会などの開催を余儀なくされるケースもあります。最近はリゾート挙式といった言葉が広く浸透しているようで、レストランでのウエディングで1.5次会などといった造語もよく聞かれるようになったのではないでしょうか。
新郎新婦の負担になるのを避けるために、会費制ウエディングなどといったものも主流になっていますよね。
挙式と新婚旅行を別の国で行うことができない
あくまでも挙式を挙げた国が新婚旅行先ということになります。時間と金銭面で余裕があれば、別の国に行って、ということもできるが一般の方には限度があるでしょう。挙式はハワイで、新婚旅行はヨーロッパへ、ということはなかなか現実的に難しいものです。
スケジュール的に圧迫される
いくら事前に国内で挙式の打ち合わせを十分に行ってから現地に向かうとしても、現地着後すぐに最終確認・打ち合わせがあり、翌日は挙式。圧縮してもこういったスケジュールではないでしょうか。
1週間滞在するとしても約2日は挙式のことで精いっぱいとなります。ということは、純粋に旅行ができる時間が減るということは大きなデメリットかもしれません。ましてや仕事の都合等で、長期に渡る休みが所得出来ない場合はなおさらです。
ハワイウエディングに強みを持つ会社
ハワイウエディングに強みを持つ会社はいくつかあります。
タカミブライダル
画像はタカミブライダルのサイトより引用しました。(タカミブライダル公式サイトはこちら)
もともとの企業の興りとしては京都の衣装店からと聞きました。そういった背景もあり、ウエディングドレスの品質にはとても定評があります。ハワイ挙式ではあまり縁がないかもしれませんが、和装からボリューム感あるドレスまで選択肢は幅広いです。
筆者はタカミブライダルでお世話になりましたが、国内のサロンで試着を重ね、現地法人もあるのでフォロー体制としては申し分ありませんでした。もちろん、現地スタッフは日本人であり、英語に不安のある方も心配無用です。
日本から遠く離れた外国で挙式を挙げる際は、やはり現地法人の有無は会社選択の大きな要素になるのかもしれません。問題が起きることは少なくても、安心感は替えがたいものです。
ワタベウエディング
こちらも元々の企業の興りはタカミブライダルと同様に京都の衣装のお店のようです。昔は婚礼衣装を扱えるお店が少なかったのか、そこからの事業展開でウエディングドレスやプランの提案、挙式の催行に変遷していったのかもしれません。
画像はワタベウエディングの公式サイトより引用しました。(ワタベウエディング公式サイトはこちら)
現在は、株式を取得して子会社化を進めたり、証券取引所に上場を果たすなど地盤を固めた経営を行っているようですが、大きくなりすぎた経営体制に難があるのか、少しトラブルも起きているようです。
筆者も詳細は分からないし、調べる限りでは子会社のトラブルということなので、明記は控えたいと思います。
H.I.S
H.I.Sと聞けば旅行会社というイメージが強いでしょう。
画像はHISウエディング専門セクションサイトより引用しました。(HISウエディング専門セクションサイトはこちら)
基本的には旅行会社なので催行会社とタッグを組んで顧客の獲得を行っています。旅行会社を経由しているからといって大幅に値段が上がることはないような印象です。
挙式のオプション、明細は非常に分かりにくいというのが経験者から見た印象です。そのあたりで上手く調整されているのではないでしょうか。
JTB
画像はJTBウエディングサイトより引用しました。(JTBウエディングサイトはこちら)
前述のH.I.S同様にベースは旅行会社です。こういった旅行会社経由で申し込みをすると、一部路線のトロリーの無料券が付けられたりする。そういった独自のプランは魅力的にも思えます。
それぞれ良し悪しはあるので、自身のスタンスで会社を選ばれるのも1つではないでしょうか。
記事を書いた人
ちゃおんぱむ